“KOMM 23 Jahre Soziokultur in Selbstverwaltung”
This book was published on 14th October, 2022 by “vieler orten” in Germany. I contributed a text and photos to this book. この本は2022年10月14日、ドイツの「vieler orten」から出版されました。私はこの本にテキストと写真を寄稿しました。 https://www.kunstkulturquartier.de/news-detailansicht-2/blog/1840?cHash=cd2b778c8bb86886b34477cc820dacc5 ☆10月14日、ドイツのニュルンベルクにある芸術家の家でこの本の出版記念会が開催されました。その時の動画が以下のサイトで閲覧できます。 https://youtu.be/–tToUBtEL8 この動画の中で16分12秒辺りから、橋口がこの本に関わることになった経緯や橋口の写真の紹介があります。その箇所の日本語訳です。 「日本人写真家、橋口譲二は80年代初めに街にいる青少年の世界をドキュメント撮影するため世界中を旅しました。彼の滞在地はロンドン、リバプール、ベルリン、N.Y.、東京、そしてニュルンベルクのKOMMで、(注1) そこで橋口は青少年のドキュメント写真を撮影しています。彼は当時、これらの写真を一冊の写真集として発表しました。(注2) この写真集の中で、彼のニュルンベルクでの経験(KOMM)も他の大都市、N.Y.や東京と同じように扱われています。(注3) 現在、この写真集はネットで180ユーロとか250ユーロとかの値段がついています。私自身はこの写真集を、父が亡くなった後、父の本の草稿がこの写真集の上にあったことで偶然に見つけました。そして私の中で、この素晴らしい写真をKOMMの本に入れたいという気持が湧いてきました。私は彼の連絡先を探しました。そこで、かつてKOMMで働いていた、現在は日本に住むJohannes Schoenherrさんに繋がりましたが、彼は橋口さんのことは知りませんでした。再び振り出しに戻りドイツの日本大使館に問い合わせました。そして、かつて橋口さんと展示のやり取りがあったという日独センターのことを教えていただきました。(注4) 私はベルリン日独センターに連絡を取り、自分の目的を説明しました。そしてベルリン日独センターから橋口さんに連絡していただきました。その後、橋口さんの連絡先を教えていただき、彼に直接連絡をしました。そして彼から返信を受け取り、彼も再びKOMMのことを聞けてとても喜んでいました。彼にとってKOMMでの体験は30年以上経った今でも彼の中で鮮明に心に刻まれているようでした。彼と本が完成する今日まで長いやり取りを重ねました。(注5) 橋口さんが完成したこの本を受け取った時の反応がどのようなものか、私はとても期待に満ちた気持ちでいます。」 (注1) 「KOMM」は「Kommunikationszentrum」の通称で、1973年から1997年にドイツ、ニュルンベルクにあった自治体が運営する青少年文化センター。現在は改装、改築を経て「芸術家の家」に生まれ変わった。 1974年、ギムナジウムの教師であり社会学者のMichael Popp氏とその仲間たちの提唱により、公共施設の運営を若者の自主管理に委ねた。コンサートホール、映画館、カフェや図書館、娯楽室、禅の部屋と人々が行き交う「場」として大きなインパクトを社会に与えた。若い人たちはKOMMでアートや環境問題、政治、ドラッグ、セックスに出会っていく。賛否が渦巻く中、Michael Popp氏とその仲間たちは、KOMMを行き交う若者たちの未来の場を守り続けた。 (注2) 写真集『俺たち、どこにもいられない』1982年 思草社 (注3) KOMMのあった街、ニュルンベルクは南ドイツに位置する小さな街。そんな街にあるKOMMが大都市のN.Y.や東京と同じように語られているという意味合い。 (注4) ベルリン日独センターで開かれたのは橋口の講演会です。展示はノイエ・ナショナルギャラリーでの「東京ーベルリン展」。 (注5) 最初にニュルンベルクから連絡が届いたのは2019年6月。そして本が完成したのは2022年10月14日。 ☆ドイツのテレビ番組「Frankenschau aktuell」でも本のことが紹介されました。この中でも橋口の写真が少しですが紹介されています。 Frankenschau aktuell: Erinnerungen an das Nurenberger …